九州の巨大カルデラ群      




入口紀男



 福島第一原子力発電所の事故から 2週間が経過した 2011年3月25日の原子力委員会近藤駿介委員長の官邸への報告書によると、福島第一原子力発電所の原子炉が大気開放炉となった場合の強制避難区域は 170キロメートル圏でした。避難を認める区域は 250キロメートル圏でした(管直人『東電福島原発事故』幻冬舎新書 2012年刊)。
 若尊(わかみこ)カルデラは鹿児島県の姶良(あいら)カルデラの中にあり、南北約2.5km、東西約3.5km。年間数回から数十回の微小な地震や、海底からの活発な噴気活動が観察され、2003年(平成15年)に活火山に指定されています。
 


caldera



 図は、九州のカルデラ群です。九州は火山島です。(地図はGoogle)
 これらのカルデラは、過去に破局噴火を起こし、旧石器人、新石器人、早期縄文人の社会が西日本の広範囲にわたってそのたびに壊滅しています。

  加久藤(かくとう)カルデラ噴火 約 33万年前
  阿多(あた)カルデラ噴火    約 10.5万年前
  阿蘇(あそ)カルデラ噴火    約 8.5万~9万年前
  姶良(あいら)カルデラ噴火   約 2.6万~2.9万年前
  喜界(きかい)カルデラ噴火   約 7,300年前