熊本大学文書館・<水俣病>研究プロジェクト (HOME)
『〈水俣病〉 Y氏裁決放置事件資料集 メチル水銀中毒事件における救済の再考にむけて』
(責任編集)有馬澄雄 慶田勝彦 香室結美 松永由佳 佐藤睦 中山智尋
弦書房(A4 変形版) 定価 3000円+税
水俣病〉救済制度の正体をあぶり出す資料193点。 ひとりの男性(Y氏、1980年死去)が、1974年に水俣病認定申請。さらに 1979年の申請棄却処分からその棄却処分取消しを求めて、行政不服審査を請求した。1999年に環境庁と熊本県から水俣病と認定されるまでの経過と真相、責任の所在を明らかにする。 従来、ブラックボックスとなっていた Y氏の審理に関する環境庁と熊本県のやりとりを示す内部資料(申入書、診断書、弁明書、裁決書等)をすべて収録。1999年1月19日 「環境庁は水俣病をめぐる男性の行政不服審査請求において、水俣病と認める裁決を遺族に交付せず放置していた」 と報じた新聞記事がなければ、政治決着の流れの中で闇の中へ葬り去られたままだった裁決放置事件を、いま再び問い直す。 誰のための救済制度なのか。 有馬澄雄 (ありますみお) 水俣病研究会 慶田勝彦 (けいだかつひこ) 熊本大学大学院人文社会科学研究部教授 香室結美 (かむろゆみ) 熊本大学文書館特任助教 松永由佳 (まつながゆか) 熊本大学大学院人文社会科学研究部慶田研究室 佐藤睦 (さとうむつみ) 熊本大学大学院人文社会科学研究部慶田研究室 中山智尋 (なかやまちひろ) 熊本大学大学院人文社会科学研究部慶田研究室 |